【悲報】『変態王子と笑わない猫。』のさがら総氏の新作ライトノベル『恋と呪いとセカイを滅ぼす怪獣の話』、他の小説作品と本文が一部一致しているとして謝罪、回収へ

在外同舟 头条

MF文庫J編集部よりお詫びとお知らせ

平素はMF文庫Jをご愛読いただきありがとうございます。
 
MF文庫J『恋と呪いとセカイを滅ぼす怪獣の話』(2022年10月25日発売/さがら総 著)におきまして、新潮文庫nex『いなくなれ、群青』(2014年9月1日発売/河野裕 著/株式会社新潮社)との一部本文の一致を確認いたしました。
本件に関連し読者の皆様をはじめ、河野裕様、株式会社新潮社のほか関係者各位には、多大なるご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。
 
本件の該当部分、発生経緯につきましては、以下に記載いたします。

◆該当箇所

『恋と呪いとセカイを滅ぼす怪獣の話』 207ページ 2行目〜4行目

 陽はずいぶん落ちていた。空の低い位置が、鮮やかな赤に染まる。赤は人工的な色だと思う。青よりもずっと人の手が入っているように見える。
 頭上で消えゆく夕暮れ空は、はるか古い時代に人類が造り、いつしか忘れてしまった遺跡みたいだった。

『いなくなれ、群青』 209ページ 7行目〜9行目

 陽はもうずいぶん落ちていた。空の低い位置が、鮮やかな赤に染まっていた。赤は人工的な色だと僕は思う。青よりもずっと人の手が入っているように見える。夕暮れ空ははるか古い時代に人類が作った遺跡みたいだった。

◆発生事由

さがら氏の執筆作業用の(気に入ったり思いついたフレーズ等をメモしている)テキストファイルに、『いなくなれ、群青』を読んだ際に当該フレーズをメモしたところ、出典元の併記を失念あるいは誤って削除したことにより、さがら氏自身のアイディアによるフレーズと誤認のうえで本文に使用し、編集部でも気づくことができず刊行に至りました。
河野裕様、株式会社新潮社に経緯をご報告したところ、本件が故意ではなく過失と判断されるものであることを理由に、本件の謝罪及び経緯公開にてご了承いただいた次第です。
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なお、弊社では著作権侵害の事実を重く受けとめ、厳然とした対応が必要であるとの判断のもと本書の回収措置を決定いたしました。
このような事態となりましたこと、関係各位には重ねてお詫び申し上げますとともに、今後の編集作業の見直し及び著者への注意喚起等、再発防止に向け厳重に留意してまいります。


 陽はずいぶん落ちていた。空の低い位置が、鮮やかな赤に染まる。赤は人工的な色だと思う。青よりもずっと人の手が入っているように見える。
 頭上で消えゆく夕暮れ空は、はるか古い時代に人類が造り、いつしか忘れてしまった遺跡みたいだった。

 陽はもうずいぶん落ちていた。空の低い位置が、鮮やかな赤に染まっていた。赤は人工的な色だと僕は思う。青よりもずっと人の手が入っているように見える。夕暮れ空ははるか古い時代に人類が作った遺跡みたいだった。

『恋と呪いとセカイを滅ぼす怪獣の話』についてのお詫び pic.twitter.com/ABVOLK1N31

— さがら総 (@sou_sagara) November 14, 2022

この件に関して、私の姿勢は一貫して「経緯の説明に納得したので、問題視していない。書籍を回収する必要は感じない」なので、ちょっと残念な結果ではあります。
たぶん新潮社も怒ってなくて、さがら総先生とMF文庫のお考えなんだろうという理解です。
なのでまあ、私が口出しすることでもない。 https://t.co/IrVcN4whek

— 河野裕(文章の方) (@konoyutaka) November 14, 2022

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